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アメリカでお医者にかかるなり [つぶやき]

先に結論から言ってしまいたいと思います。私は思います。

ア メ リ カ で 病 気 に な っ て は い け ま せ ん


語学学校生の時も、健康保険加入は必要でした。でも大学の保険は高いので、探して掛け金の安い保険を買っていました。
運悪く、その際ERのお世話になる羽目になり、しかも一泊(汗
その請求額はン千ドルでした。
請求書は人件費、検査費用、治療費など別々に別々の科から来ます。さらに一度に来ないため、最終的にいくら請求が来るのかと思うと貧乏学生していた私には非常に恐怖でした。
そのうえ、保険会社ときたら全部支払いを拒否してきました。
何度も何度も病院の支払い窓口の人と相談して、数回に渡って再請求した挙句、やっと「他に保険契約がなければ(仕方が無いからしぶしぶ)払ってやる」と保険会社が書類を送ってきたのがERにお世話になった日から既に3ヶ月以上が経過した頃。しかも他に保険契約がないとサインしろ、また、その当時ちゃんと学生だったという証明を学校から発行してもらえ、その他もろもろ…、病院にサインをもらいに行き、書類を全部一応コピーをとって、送り返したのがほぼ1ヶ月後。それから順番に過去に支払いを拒否されていたものも含めて一応再検討されて、その分の費用の20%くらいを返還してもらいました。
結局合計で約半分弱保険がおりましたが、それが片付くまでさらに半年…。長かったです。
そして結局20万円くらい払ったように記憶しています。


その後夫の転職に伴い、私は夫の会社が加入する保険に入れてもらいました。
そうすると、お医者の予約を取っても、処方薬を買っても、保険で当たり前のようにカバーしてもらえるようになりました。支払いを拒否されたことなど一度もありません。
何と有り難い、と思ったことでしょう。
カバー率が薬の種類、投薬期間によって違ったり変更されたりはしますが、全額自己負担になったことはありませんでした。
先月まではお医者に予約を取ってかかると、一回$25でした。予約不要の緊急医(ERではない)にかかると$30、予防のためにかかるお医者だと一回$20で、ERは自己負担が$100でした。
ERに一回行って$100も高額ですが、それでも最低自己負担額も$750でしたので、もしERに行くハメになっていたとして、いろいろ処置してもらっても、何とかなったように思います。

ところが、今月から新しい保険契約に切り替わるというので自己負担の割合を見てみたら…。
予約して行くかかりつけのお医者と予防のために行くお医者の自己負担は$5ずつ下がったものの、最低自己負担額が何と$3,000に上がってしまいました。
もしERに行って何やかやと検査・治療・処置・手術した場合、一回$100はもちろんのこと、$3,000までは保険対象外というのです。
夫と同僚の人たちは「もう病気になれない」とボヤいたそうです。
この変更は、国民皆保険の制度に移行するための変更で、結局は大多数の中産階級が一番ワリを食う形になるのが現実に形となって現れてきたもののようです。

日本の保険制度も問題はあると思いますが、保険制度だけは少なくとも日本に居た頃のほうが絶対に良かったと思えます。
さらに眼科と歯科は全く別で、それぞれ別個に保険を買わなくてはカバーされません。
健康保険にしても、保険が無いという人は結構多いため、無保険診療だからといって不利益を被ることがないのは良いことなのかもしれませんが。

他にも日本のほうが良いものが沢山あると思います。
私には「アメリカでは~」とか、「アメリカなら~」と、何でもアメリカの方が良いようなことを言う人の方が理解できません。幸いにも私の周囲にはあまりそういった礼讃傾向の強い人が居ないので助かっています。
どこに住んでも、生きにくいこともあれば生きやすいこともある、とわが身に言い聞かせて、できる範囲で生活を楽しむことができるように心がけたいと思います。
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