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冒険はクリスマスの前に [旅すること]

少し前の話で恐縮でございます。

サンクスギビングで家に2家族が集まっている時に、来月(昨年の12月)にデス・バレー国立公園に行くついでにラスベガスに寄る旅行の話が出ました。というのも、そのご家族のうち1組は来月(今年の3月)にはここを撤収して日本へ帰国することが決まっていたからです。国立公園めぐりが大好きなそのご一家の最後の国立公園訪問が、そのデス・バレーとラスベガス5日間、とのこと。そしてもう1組のご夫婦の奥様のほうが、その旅行に同行したいという話でした。

それを聞いた夫、私に「一緒に行っておいで」と強くプッシュするではありませんか。 その2家族がとても仲が良いのを知っているし、だからこその同行話と思って正直私が入って良いものか私には全くわかりませんでした。 躊躇しておりましたら、どちらの奥様2人とも「一緒にどうぞ」と言ってくれますし、ご一家は車一台で行くのは確定していましたから、もう一人の奥様と基本的には2人旅になりそうでしたので、思い切って同行させてもらうことにしました。

そうすると、いきなりノリノリ(=同行者談)な私(汗

私としては、ノリノリというよりも、事前に調べられることは調べつくしてから行きたいし、宿等の予約もしたいということで、根性入れて調べただけなのですが…。

結局、非常に満足な、楽しい珍道中の4日間旅行でございました。

メインはデス・バレー国立公園ということで、その前後に1泊ずつラスベガスで滞在し、Buffetを満喫、Blue Man Groupのショーを観てまいりました。別行動とはいえ、ほぼ同日程のご家族が初日はExcaliburに泊まるというのと、その時期、一泊二人で$45、しかも$25の食事券付きプランがあったため、同じホテルに宿泊。その前に市街地から半時間くらいにある、Red Rock Canyonを観に行ってから旅行中の水や酒類を仕入れ、ホテルのBuffetが午後6時までに入ると1人分の料金で2人食べられるとのことで滑り込み。

実はその前に空港でレンタカーを借り出すのに非常に時間を食い、車に乗ってゲートを抜けるまでにさらに混み、時間を浪費したのは予想外でございました。 時間を食ったのは、単純に混んでいたためですが、Dollarだけが激混み。他は閑散としておりました。安いわりに対応も良心的だからかな?と思いつつ、真相はわかりません。そんな大忙し状態のためか、車は係りの人がクラスを確認だけして、「あの列の車から好きなの乗ってって」と言われました。本当に乗ってって良いのか躊躇しましたが、もう一度確認しても同じお答えなので、車にキーがついて、事前の傷やへこみの確認用紙が入っている車から本当に好きなのを選ばせていただきましたw 最初は手近にあった、クライスラーだかダッジだかに決めかけたのですが、少し先にスバルがあり、アリゾナナンバーだったものの乗って良さそうでしたのでそれに決めました。やはり国立公園まで遠出するため、全車種4駆(と聞いた)スバルなら、普通車とはいえ悪路や最悪凍結や降雪にも何とか対応できそうに思ったためです。しかもピカピカ、キズひとつありません。色も紺色でそう悪くありませんでしたし、サンルーフ付き。取り回しも良さそうでした。クライスラーのクルーザーならくさるほど停まっていたのですけど…二人とも素無視。

初めての街に、初めて乗る車で、少々緊張気味、そして高速道路の出口を間違え、Uターンしてくる始末(汗 それでもRed Rock Canyonはその名の通り赤い岩がばばーんとそびえ、なかなか壮観でございました。 案内センターには生き物たちの展示もあり、砂漠に住むトカゲは今まさに脱皮中。同行した彼女は初めて見た脱皮にかなり感動しておりました。 私は少し遠くから「うへ~」と言いつつ見る感じ。

デス・バレーもそうでしたが、ビジターセンターというところは非常にわかりやすく公園内の生態系や歴史、地層、土質、などなどが展示されており、レンジャーによるフリーのガイドツアーなどの情報もここにあるので、入場パスを購入するため以外にも訪れる必要と値打ちがあると思います。 しかもデス・バレーは携帯電話が通じない(汗 そして連絡をすることもできず、家族連れの一行と一度も遭遇することなくデス・バレーを動き回る結果になったのでございました。 ご家族は公園内のモーテルに宿泊、私たちは公園からすぐ出たところの集落にあるモーテルに泊まりましたが、公園から出てもまだ電波が入らず…。ひょっよしてすぐ隣が軍用地だったから?と思っていたら、夫が地名を聞いて、「もしかしたらネイティブ・アメリカンのリザベーションがあるのかも」と言っておりました。

そうすると、公園内のガソリンスタンドよりもさらに高額なガソリン代に少し納得がいきます。とはいえ、とても給油できませんでした(汗 そして翌朝、いつガス欠になるか微妙にどきどきしつつ公園内のスタンドまで走ってしまいました。 私の持参した本には、「公園に入る前にガソリンは満タンにしておくように」と書かれていましたが、それも納得です。 たとえ半分以上残っていようとも、ガスは最後のネバダの町で補給しておくのが一番賢いやり方だなあと痛切に感じました。

翌朝、デス・バレーの南端から中央部に向かって走っていると、対向車線の路肩に車が停まっております。国立公園内ですから、結構路肩に停めて少し歩いたりする人もおり、そういう人の車かと思っておりましたら、ドライバーが合図するではありませんか。 とりあえず停車しましたが、もし危険なことになったら…、という思いが一瞬頭を過ぎり、同行の彼女を運転席に残し、「何か起こったらとにかく助けを呼びに走って欲しい」と頼んで恐る恐る近寄ってみると・・・。

 

その中型車、路肩に突っ込んだ状態で抜けようとしてアクセルを踏めば踏むほど後輪が砂地の中に沈んでいっておりました。…買ったばかりの新車だったのに…。 モーテルを早朝に出発していた私たちが、恐らく夜が明けてから初めて出会った車だったのだろうと思います。 何せモーテルから1時間半くらい、その車以外一台も会わなかったので。 おっちゃん必死でした。 とにかくコンパクトカーの私たちには引っ張り上げる馬力もなさそうでしたし、女性2人組みだったためか、おっちゃんも同じ判断をしたようで、「とにかくレンジャーに連絡をして欲しい」と頼まれ、OKをしました。しかし結局さらに1時間以上、下車観光スポットでさえもレンジャーへの連絡電話が無く、結局またビジターセンターへ戻り、そこでやっと報告。…せめて緊急用の非常電話くらい何箇所か設置して欲しい、としみじみと感じました。何せ携帯電波が無いエリアなものですから。

そこから今度は北端にある昔のお金持ちの別荘へ。一日でデス・バレーの南端から北端まで縦走したことになります。 同じ国立公園内とはいえ、全く違う砂や岩の色、一見岩に見えて実は柔らかい砂地のような岩、砂漠かと思えば塩が吹き出て溜まっているアメリカ国内で一番の海抜の低い場所。でもそんな場所にも生き物たちが。走っているだけで刻々と変わる景色を十二分に楽しみました。

最後は国立公園から半時間程度の場所にある、特有の魚を保存繁殖させている場所に寄りました。暖かい水の川の横に整備された遊歩道から、野生動物の足あとや落し物に驚嘆しつつ、その保護されている小魚を見てまた驚嘆。 その後はまたガス欠の可能性にどきどきしながら、携帯電話の電波がいつ入るかを逐次確認しつつ、ネバダ方面へひた走ったのでございました。

 

デス・バレーの近くのモーテルには、小さなシャワーブースしかなかったため、結局2人とも使用せずにラスベガスに戻ってからホテルのお風呂を使おうということになっておりました。というのも、この夜のお宿はMirageだったからでございます。午後10時からのBlue Man Groupのショーは向かいのVenetianでございましたし、またしてもお得な宿泊プランに釣られて決めたホテルです。翌朝はホテル内にあるレンタカーのデスクで車を返却できるのも大きな決め手でございました。

ここのホテルは部屋もBuffetも非常に満足でございました。当然初日のホテルよりも高かったのですが、それでもお得感ばりばりで、もう一度泊まりたいと思えるホテルでございます。 結局深夜まで2人で飲みながら寝てしまい、朝にお掃除の人がドアを叩くまで爆睡しておりました(汗

ギリギリでチェックアウト、荷物をベルに預けて、レンタカーの返却手続きを取り、ご家族が泊まるParisにたどり着くこと11時半。そこでもう一組ご夫婦と合流し、日本食のBuffetレストランへ。 ここのお寿司はちょっとユタには無いくらい上出来で、つい食べ過ぎてしまいました(滝汗 おうどんには当然、エビ天と菊菜のかき揚げを乗せて。関西人の私としては、汁が黒かったのだけががっかりでございましたが、後は非常に満足でございました。小学生の息子さんは私のように他のおかずなどはあまり食べなかったものの、にぎり寿司は私の3倍くらい食べておりました。…いや、私は結構大食らいなんでございますよ。 結局一番食べたのは合流したご夫婦の奥様か、その小学生か…。 成人男性以外で食い負けするとは思いもよりませんでした(爆 悔しくないのは幸いでございましたけどw

その後は、買い物する組とホテル街の目抜き通りをそぞろ歩く組に分かれ、私たちはそのままホテルに戻って荷物をピックアップ、空港行きのバスに乗るつもりでMGM Grandへ。皆でマジック用具を売るお店を冷やかし、ライオンを見て、隣のM&M'sのビルへ行って冷やかしてそのままMirageへ向けて歩きました。途中でBellagioの噴水ショーを観て、Caesars Palaceのモールを冷やかして。楽しかったです。クリスマス前でセール中とはいえ、とても手が出るお値段ではなかったものの(汗

Mirageには早めに戻り、空港行きのバスを待っておりましたが、待てど暮らせど来ません。予約したデスクに確認すると、予約キャンセルなども無く、確実に着きたいならタクシーを使えと言われます。結局、もう少し待っても来ないので、あきらめてタクシーを使いました。クリスマスイブの夕刻のラスベガス目抜き通りは車も人も激混みでございました。

そのため、空港には余裕で間に合い、しかも飛行機が30分ほど遅れていたので、ビールを飲んでからまだ小銭をスロットマシンに突っ込む余裕がございました。 結局市内では全く博打をしませんでしたが、結構小市民にも遊べる低レートの卓もありましたし、スロットマシンに到っては1セントから賭けられるものもありました。半時間、時間をつぶすには丁度良いと、初スロットでございます。1ドル札をマシンに入れて、彼女は1セントマシン、私は5セントマシンに挑戦でございます。二人とも賭け方やルールがいまいち良くわからないまま、適当に勝って、4~5ドルにして気分良く飛行機に乗せていただきました。

ラスベガスは虚構の街ですし、そういう場所は基本的に好きではないのであまり興味がありませんでしたが、ショーはいくつも面白そうなものがありましたし、それなりに楽しめる街だと少し見直しました。・・・とはいえ、連休ごとや年に何回も行きたいわけではありませんが・・・。

女同士、お気楽な相手との旅行は、夫との旅行とまた違う楽しさがあります。独身時代にそれは充分わかっていたつもりでしたが、夫を家に残して仕事している中を遊び回るのにも初めは少し躊躇しました。ですが、逆に満喫しなくてはスポンサーであり快く送り出してくれた夫に申し訳ないと、費用以上に楽しんできたつもりです。今回ご一緒した彼女はしばらくユタに居つきそうですし、今年もどこか2人で旅行に行けたら良いなあと言っております。 もう一度ラスベガスでも良いですが、がんばってニューヨーク、行けたらなあと思ったりしております。2組4人でも全然構わないのですけれど☆


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