SSブログ

現在受講中のトレーニングについて [Do it myself]

日本に居る時に既に受講を開始しておりました、あるボディワークのティーチャーズコースのトレーニングでございます。
この資格を取得するには、年に3回4年間、そのトレーニングに通わなければなりません。日本では、東京のトレーニングが既に3回修了し、現在は横浜に移って4回目が始まったところのようでございます。他にも川崎と京都でトレーニングの2年目が行われております。
私は結局アメリカへ移ることになり、語学力を向上させてからトレーニングを継続しようと思っておりましたため、同時にトレーニングを開始した同期たちから1年遅れで卒業予定となりました。 それも後2回、3月と6月を残すのみとなっております。

私が受講中のボディワークは、フェルデンクライス・メソッド(Feldenkrais Method)といい、ヨガでも整体でもない、なかなかカテゴライズしにくいものでございます。 一般に身体教育プログラムのひとつ、という言い方を私はすることが多かったのでございますが、どうしてそう表現するのが適切なのか、いまいち自分で理解できていなかったように感じます。 今回のトレーニングでは、どうしてフェルデンクライス。メソッドが「身体教育プログラム」なのか、少し理解できたように思います。

普段の生活の中で、やりにくい動作や辛い姿勢(でもやらなくてはいけない姿勢)などある方。それが手術や怪我によるものでもそうでなくても、子育てや加齢に伴うもの、その他要因はあまりこの身体教育には関係がありません。 また、スポーツ選手やアーティストの人などで、いろいろな動作(投げる・走る・跳ぶ・弾く・歌う等)をより向上させたい、など。 そうやって何か「ああ、これがもうちょっと楽にできたら」「もうちょっと上手にできたら」「無理なく長くできるようになれたら」などの思いのある人は、能動的に何かを学ぶ準備ができているのです。 フェルデンクライス・メソッドを受けた人は、始めは「楽になった」「リラックスできた」という方が多いのでマッサージや整体などと似通っていると思われがちなのですが、アイデアは全く違います。
地球上に居る限り、私たちは重力と無縁で生活はできません。 赤ちゃんでも時期が来たら立つことができるように、人間が立つ時には本来発達した筋肉が必要ではなく、バランス良く連携された骨がより必要です。 バランスが取れていれば、棒でも支えなしで立っていられるように。 ですが、人生を歩むうちに生活習慣や習い事、筋肉の発達によってみなそれぞれの「体重の支え方」を編み出していきます。 そして本来はその動作をするために必要でないかもしれない部分を使っている場合もあり得るのです。 もしかしたら、それがある動作をする時にやりにくさを作っているかもしれないのです。 でもそれは本人にしかわかりませんし、今は本人も無意識のうちにやっていることですから、誰も知りようがないのです。 フェルデンクライス・メソッドは、その自分でも気づかなかった、自分自身の体を自分がどうやって使っているかにレッスンを通して気づき、そしてどうすれば自分の体を効率よく、無理なく動かせるかを「学ぶ」プログラムだと私は理解しています。 ですから、「ここが凝っているから楽にしてちょうだい」では学べないわけです。
ではどうして「楽になった」「リラックスした」という感想が出るのでしょうか。
その人がある動作をする際に、本来なら使わなくても同じ動作ができるはずの部分を使っていたとすれば、本人がその不必要だった部分を使わず同じ動作ができることを学んだ時、その部分は「楽になった」と感じることは可能性として非常に高いと考えています。 ですが、人間全く同じということはありえませんので、その感覚はその人にしかわからないのです。 ですから、同じグループレッスンを受けていようと、全員が同じ感想を持たないのも当たり前なのです。 そこがフェルデンクライス・メソッドの非常にユニークな点であり、非常に理解されにくい部分でもあると思っております。
もうひとつ特筆すべき点は、学ぶからといってしゃかりきにがんばる必要がない、ということ。 このフェルデンクライス・メソッドには2つのレッスン方法があります。 講師が口頭で表現する動きを理解しながら、その動作を自分自身でおこなうレッスン。 この方法は一対一よりもグループレッスンで教えられることが多いレッスンです。そしてもう一つは受講者と講師が一対一で講師が直接受講者の身体を動かしながら、受講者の気づきを促す個人レッスンです。 どちらにも言える事は、大きな動作をする必要がない、ということです。動作にだけ捉われ過ぎると、身体の他の部分がどう動いているのか(人間の身体は全部つながっていますから、当然一箇所動かしても別の部分が動きます)キャッチできなかったり、本来はあまり大きくない部分の働きが大きくなってしまい、本当にキャッチして欲しい部分の身体の動きがかき消されてしまったりする危険があるから、という考え方なのです。 動きは、自分が自分の身体で何が起こっているか、どう使っているか、がキャッチできるくらいで充分ですから、がんばる必要がないのです。 レッスンによっては少し違うやり方をする場合もありますが、基本的な考え方は「無理なところに学び無し」なのです。
そして、自分の脳と伝達神経は自分が思っているよりもずっと賢い、ということ。
知識で詰め込むのではなく、自分の身体に神経系と脳を使って直接教えるのですから、何度か受けるうちに学んだことが知らず知らずのうちに蓄積され、結果として自分の動作の変化となって現れることが多くなってきます。 自分自身でその違いに気づくこともあるでしょう。 そうしたら、また違う学びを得られるきっかけになるのだと私は感じています。
自分で自分の身体の動きについて学ぶ。だからフェルデンクライス・メソッドは「身体教育プログラム」と言って良いのだと、プロフェッショナルトレーニング4年目の初めにして理解したように思います。

顔の造りはそう変わらなくとも、むしろ加齢に伴い衰える部分はありつつも、何故か写真映りがましになったのはトレーニングと無関係とは思えない私でございますw
正直、トレーニングに来るトレーナーの先生方は、皆どう見ても実年齢より若く見え、私にとってはナゾでございます(汗 別にエステや若返り施術のようなことをやっているわけではないそうなのですけど。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:資格・学び

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。