浮気者

日もとっぷりと暮れて、帰宅した時のことでございます。

家の前に人が立っておりました。我が家はたまにヘンな時間に訪問者があるもので、私はてっきりご用事の方だと思っておりました。彼女は私に気が付くと、慌てて家の前から去ろうとします。私は反射的に「こんにちは」と言っておりました(汗　「こんばんは」と言い損ねた、マヌケな私。

そうすると、彼女は非常に恐縮して、「すみません」と言うのです。

その理由はすぐにわかりました。

 

秀之介が門柱から慌てて飛び降りたからです。　ちょっと若いお嬢さんだからって、愛想をふりまいてなでてもらっているとは、何とゲンキンな。

最近あまり飼い主らしくない私といたしましては、新聞のおばちゃんとともに、ご近所さまに可愛がっていただけるのは大層ありがたいことでございます。ヤツはそうやって、おやつをゲットしていたりします。

 

…しかし。

 

飼い主としては、フクザツな気持ち。ええい、秀之介の浮気者～～!!

とはいえ、私もアメリカでは人ん家のお猫様やお犬様をなでまくり、食べるコにはおやつまであげておりますので、どちらも責められないのでございました。